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乳がんのセルフチェック

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相談:2063 2020 HER2陽性乳癌についての質問者です

2022/06/15
相談者: 60代
2022/06/15
2020 HER2陽性乳癌の術前化学療法について質問させていただいた者です。 ご多忙な中、明瞭なご回答いただき、本当にありがとうございました。 安藤先生にセカンドオピニオンを薦めていただき、他の医療機関をあたりましたが、地方都市のため窓口も少なく、すぐにセカンドオピニオンを受けることが難しい状況であり、無治療でいることが恐ろしかったため、やむなく主治医の提案する4クールの術前化学療法(トラスツズマブ&フルツロン)を受け、全摘手術後の病理診断の結果待ちのタイミングを利用してセカンドオピニオンを受けるつもりで、現在術前化学療法を行っているところです(主治医にも、その際にセカンドオピニオンについて申し出るつもりでした)。 ところが、主治医に全摘手術後の治療方針について確認したところ、『病理の結果が出るまでに一か月~一か月半かかり、それを待っていては遅くなるため、病理の結果を待たずに術後化学療法を行う』との方針でした。 術後化学療法の開始の遅れによる生存率の低下については、極端に開始が遅れた場合であり、病理診断の結果待ちの期間(医療機関によって一週間~一か月程度と認識しておりました)、術後化学療法の開始を待機することは許容されると認識していたため、驚きました。 また、術後化学療法の具体的内容については、術前検査で行う胸部及びリンパ節のCTによって術前化学療法の効果を見て判断するとのことでした。 術後化学療法の具体的内容についてはまだ提案されておりませんが、このまま漫然と受診していては、なし崩し的に標準治療から外れた治療が続けられるのではないかと不安でいっぱいで、ますますセカンドオピニオンを受けなければならないという気持ちが強くなりました。 そこで、下記二点を質問させてください。 1. 術前化学療法を経て全摘手術を行ったあとに、病理診断の結果を待たずに術後化学療法を開始するのは通常のことなのでしょうか? 2. 全摘手術後、術後化学療法の開始までの間に、速やかにセカンドオピニオンを受けたいと考えておりますが、その間の術後化学療法の遅れについて、どの程度まで許容範囲と考えてよいでしょうか。

まず、現在の治療は、標準治療ではない事をご理解ください。
標準治療では、
ホルモンレセプター陰性、HER2陽性の場合
術前抗がん剤治療として、アンスラサイクリン抗がん剤を4回、その後ハーセプチン+パージェッタ+ドセタキセル4回します。
その後、手術をして、病理学的完全奏功であれば、ハーセプチン+パージェッタを13回
病理学的完全奏功でなかった場合、カドサイラ14回が標準です。

ホルモンレセプター陽性の場合は、カドサイラの後に、ホルモン療法をします。

ですから
① 病理の結果を待たずに、次の治療をする事はありません。
 病理の結果までの1か月ぐらいかかりますが、それは、傷がちゃんと治るまでの時間でもあります。
 傷がきちんと治っていないのに、抗がん剤治療をすると、傷が化膿したり、開いたりすることがあります。

②手術後にセカンドオピニオンを受けていては遅いので、
 今すぐ、セカンドオピニオンを受けるか、今すぐ転院を考えてください。

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