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乳がんのセルフチェック

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相談:1958 非浸潤性乳管がんの手術について

2022/02/19
相談者: 40代
2022/02/19
1930で相談させていただきました。その節はご回答いただきありがとうございました。 おかげで安心することができました。 針生検結果、非浸潤性乳管がんということで、MRI検査により広がりは見られず、温存で来月手術することになりました。 術後、放射線治療の予定です。主治医は全摘する必要はなく、10%未満で再発の可能性はあるが、 それは全摘でも温存でも生存率に変わりはないので、温存で大丈夫だと仰っています。 次の項目を主治医に確認できなかったので、先生にお伺いしたいです。しこりの場所が画像で見ると深いところにあり、 ①場所的に手術で摘出するのは難しくはないのか。取り残しの可能性はないのか。 ②もし再発した場合、セルフチェックで気付きにくく、また胸壁や肺への転移の可能性が高くならないのか。 ③深いところにあることにより、放射線が届きにくくはないのか。また、事前に調べていた悪性度やがんの顔つきについての項目にチェックがなく主治医に尋ねたら、 ④「NG3」であまり良くないけど気にしなくてよいと言われましたが、 本当に大丈夫でしょうか?術後はたぶんホルモン療法はしなくて良いと思うと言われましたが、できる限り再発率を0に近づけたいです。 術後の病理検査結果によると思いますが、温存で本当によいのかも含め、先生のご意見お聞かせください。よろしくお願いします。

乳房全摘と乳腺部分切除(温存手術)+放射線で、再発率、死亡率に変わりがない事が分かっているので乳腺部分切除と言う手術があるのです。
全摘の方が安全なら、乳腺部分切除は標準治療になっていません。
乳房全摘と乳腺部分切除の違いは、部分切除の場合、残った乳房にまたがんが出てくることがあり、
乳房切除では、乳房が残っていないので、出てくることはありません。
残った乳房にがんが出てくることを予防するために、部分切除の術後には放射線治療を行い。乳房切除と同等にするのです。

①乳腺部分切除は皮膚から大胸筋の上まで切除するので、深くても浅くても、取り方は同じで、完全に取り切れます。
 特に難しいわけでもありません。
②乳腺部分切除でも、再発率が変わらない事が分かっているので、転移の可能性が高くなることはありません。
③放射線は乳房全体に当てるので、がんの深さに関係はありません。非浸潤がんなので、ホルモン療法による再発を抑えるメリットはありません。
 手術して、取った乳がんに浸潤がんがなければ、ホルモン治療は必要ありません。
④非浸潤がんのNG3は気にしなくて大丈夫です。非浸潤がんのNGは参考程度で考えます。

温存するかしないかは、ご自分で決めることになります。自分の乳房を残したいのか、
残った乳房にがんが出てくるのが嫌なので、全摘して、再建するのか。等を考えることになります。

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