相談:2078 遺伝子検査をするべきか
2022/06/26
相談者:
50代
2022/06/26
現在55歳です。2月末に右乳管癌と診断されました。ER,PgR=0、HER2=0、ki67=40%でトリプルネガティブです。
CT、MRI、骨シンチの結果は、遠隔転移、骨転移なし。リンパ節転移は3個程ありそう。しこり径1.2cm。ステージⅡaということでした。
術前化学療法としてアブラキサン12回(今日10回目が終わりました)、その後EC4回を行ったあと、10月に右乳房部分切除と腋窩リンパ節郭清と言われています。
実母の妹が60代で乳がんでなくなっていること、私には10代後半の娘が二人いることを主治医に伝え、遺伝子検査を受ける必要がないか尋ねたのですが、あまり積極的に勧められませんでした。
遺伝子検査の保険適用の条件はかなり対象者が広いので、私の場合はそこまでしなくても…というニュアンスでした。
検査を受けずにこのまま部分切除で良いのかも不安です。
先生のお考えをお聞かせ頂ければ幸いです。
トリプルネガティブ乳がんなのでBRCAの遺伝子検査はお勧めです。
BRCA遺伝子検査で陽性であれば、手術は乳房全摘、左乳房の予防的切除、卵巣の予防的切除、術後補助療法にリムパーサ(抗がん剤)が使えるようになったら、リムパーサの治療ができます。乳がん再発、卵巣がんの予防などメリットがたくさんあります。
BRCA遺伝子検査で陰性であれば、このままの治療でいいと言うことになります。