相談:3065 術後治療について
2025/05/03
相談者:
40代
2025/05/03
先生。はじめまして。今月で41歳になります。
3月上旬に右胸の浸潤癌で全摘をしました。生検では、ハーツー陰性、ホルモン陽性、Ki 5%以下、リンパ転移無し、腫瘍サイズ1,2cmで術後はタモキシフェン10年と言われておりました。が、術後リンパ節に微小転移が見つかり(1mm)ステージが上がってしまいました。以下、術後病理結果になります。
病理診断:Incasive ductal carcinoma, right breast. Bt scirrhous type invasive size; 13*10*(8)mm, IDC+DCIS size; 30*15*(8)mm f,Ly1,V0,pT1c
LN,pN1mi(sn);センチネル微小転移(1mm),Level 1(0/5)
「追加所見」
免疫染色施行
ER; PS5+IS3=TS8,90%
PgR;PS4+IS3=TS7,60%
Her2;Score 1+
mib-1陽性率:10%
tubule formation3, nuclear atypia2, mitotic count1 histological gradeⅡ nuclear grade 1
リンパに微小転移以外は大きくは生検の時と内容に変わりは無いのですが、もし抗がん剤が効くタイプならとオンコタイプをやり以下のように結果がでました。
RS 19
5年遠隔再発率 ET単独8%
化学療法(CT)上乗せ効果 2.7%
ホルモン陽性(ER9.3陽性、PR7.6陽性)
ハーツ陰性(8.6)
主治医の先生からはこの結果はリンパ節に1~3個の微小ではない人達が含まれているため、実際の再発率と上乗せ効果はリンパ節転移0の人よりは高いがこの結果よりは低いと言われました。Kiと,mib1の数値よりもう少しRSが低く出ると思ったのですが中間リスクということで術後の治療について悩んでいます。
主治医からはTAM+LH-RHagonistの治療法を提案されており、点滴での化学療法の話はありませんでしたが、1年間TS-1を併用するか考えておいてと言われています。先生でしたら、どのような術後治療を提案されますでしょうか?
現在かかっている大学病院では薬の内容は聞いていませんが、点滴による化学療法は6ヶ月のがっつりした物という感じでした。しくお願いいたします。
やれる事は全てやるという性格の人であれば、点滴の抗がん剤でTC(ドセタキセル+エンドキサン)を4回その後に、TAM+LH-RHagonist+TS1を提案します。
治療が少し弱くていいから脱毛は嫌という人には、TAM+LH-RHagonist+TS1を提案します。リンパ節転移があるので、TS1は絶対です。