相談:2090 術後の治療について
2022/07/02
相談者:
30代
2022/07/02
よろしくお願い致します。
5月に右乳房全摘手術をしました。
病理検査の結果
・浸潤径0.6cm
(摘出した乳房7スライス中4スライスに広がりがあり、その内1スライスに浸潤があった。
浸潤径0.6cmだがその周辺にも浸潤箇所が複数あった。)
・リンパ節転移なし
・浸潤性乳管癌
・核異型度 3
・リンパ管侵襲 0
・MIB-1 35%
・HER2 -
・ER 99%
・PgR 35%
オンコタイプDXの結果
・再発スコア 30
・9年遠隔再発率 TAM単独 19%
・化学療法の上乗せ効果 >15%
・定量的単一遺伝子スコア 9.2ER陽性 6.6PR陽性 9.4HER2陰性
今後の治療についてお尋ねです。
・化学療法+ホルモン療法、化学療法はせずにTAM+注射、などどのような治療が最善でしょうか。
・化学療法+ホルモン療法をした方がよい場合、化学療法はどのお薬をどれくらいの期間した方がよいか、ホルモン療法もどのお薬をどれくらいの期間した方がよろしいでしょうか。注射もプラスした方がいい場合はどのお薬が適していますか。
・浸潤径0.6cmの周辺にも浸潤箇所が複数あったのですが、浸潤が0.6cmの1箇所のみだった場合と浸潤箇所が複数あった場合とでは遠隔転移・再発率に違いはありますか。浸潤箇所が複数ある場合は遠隔転移・再発率が上がりますか。
・浸潤径0.6cm(その周辺にも浸潤箇所複数あり)であってもオンコタイプの結果のように9年遠隔再発率はTAM単独で19%と高めになるのでしょうか。
安藤先生のご回答をいただけたら大変有難いです。
お忙しい中恐れ入りますが、何卒よろしくお願い致します。
私であれば、オンコタイプDXの結果を重視するので、治療は抗がん剤治療その後にホルモン療法をお勧めします。
抗がん剤はTC(ドセタキセル+エンドキサン)3週毎4回その後タモキシフェン(5年から10年)±ゾラデックス(5年)、ゾラデックスの追加は、30代なので迷うところです。
浸潤箇所が沢山あっても、最大の所だけで評価するので、遠隔転移、再発には関係ありません。