相談:0289 乳房の石灰化、乳がんと妊娠
2016/06/04
相談者:
30代
2016/06/04
はじめまして。33歳、断乳後一年です。授乳中、右胸が乳腺炎になりました。
今年の二月に右胸の痛みが気になり乳腺外来のある病院を受診し、マンモとエコーの検査を受けました。しこりを感じたわけではありません。
その結果マンモで右胸に石灰化があり、エコーでは両胸に母乳の袋?が沢山あり、右胸の石灰化の部分にも黒い物(丸い物でした)があると言われました。
授乳の残りだと思うけど、初期のがんと見分けがつかないから3ヶ月後に再度エコー検査をしましょうとのことでした。
しかし、妊娠を希望していることもあり早くはっきりしたいと思いお願いして生検のできる病院へ紹介状を書いてもらい資料持参で受診しました。
そこでは、石灰化は「たぶん問題ないけど原因はわからない。生検しようにも薄すぎてとれないかもしれい。経過観察で良いと思う。エコーは所見なし。」
と言われました。
2人の先生のおっしゃることが少し違い不安が残っています。妊娠を希望していますが(お二人とも妊娠問題ないとのお考えでした)、
もしこのまま妊娠し、後にやはりがんだったとなるのがすごく恐くて不安です。
そこで安藤先生に教えていただきたいのは、このような状況の者を診察していただけるのかということと、
もし妊娠した後しこりが出来はじめてがんだとわかったら非妊娠時と比べて予後に変わりはあるのかということです。
長々と分かりにくい質問で申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。
どのような状況でも可能な限り診察はしますので、資料があれば持ってきてください。資料が、無ければ最初から検査をするかも知れません。
石灰化の状態と超音波で見える黒い物が何かをきちんと診たいと思います。
妊娠中に乳がんが見つかる場合は、非妊娠時に比べて、予後が悪いとうデータはありませんが、
ホルモンが非常に多い状態なので進行が通常より早いです。乳がんの治療に関しては、妊娠初期の3か月間はできませんが、
その後は通常の手術、抗がん剤治療などができますので、妊娠しながらの治療が可能です。