相談:2269 病理検査結果と腋窩リンパ節郭清の省略
2022/11/03
相談者:
50代
2022/11/03
9/28に浸潤性乳管がんで左胸全摘を行いました。 術前診断では、ルミナールAタイプ、浸潤径6mm、エストロゲン/プロゲストロン陽性、HER2陰性、Ki67は<10%、リンパ節転移なし。PET検査では、癌は認められませんでした。術中のセンチネルリンパ節生検では3本切除し、転移無し。
しかし、術後の確定診断で、大きさが10mm、14mm、35mm、そしてリンパに3mmの転移が1個見つかりました。
術前、術後で、こんなに大きさが変わるのでしょうか?ステージI早期発見と思っていたので、驚いています。PET検査にも反応しなかったのに…
又、追加の腋窩リンパ節郭清は省略し放射線を受ける予定でおります。ただ、やはり郭清すべきか悩んでおります。その場合のメリット、デメリットを教えて下さい。どうぞ宜しくお願い致します。
腋窩郭清をするメリットは、取っていないリンパ節に、もし転移があった場合、確実に切除できることです。デメリットは、腕の内側の痺れ、手のむくみなどの後遺症が出る可能性があります。
郭清せず放射線の場合のメリットは、後遺症が出る可能性が低い事、デメリットは、取っていないリンパ節に、転移があった場合、後々、リンパ節が大きくなって転移が明らかになるかもしれない(出てこないかもしれない)ことです。
しかし、最近のデータからすると、放射線での対応でいい事になっています。
術後の補助療法は、郭清しても放射線しても同じです。