相談:2729 浸潤性小葉癌について
2023/12/30
相談者:
50代
2023/12/30
はじめまして。クリニックのエコーで今年8月に幅4.6mmだった腫瘤が、11月に幅7.6mmになり(高さは3mmくらい)、かつ、上に大きな出っ張り(こぶのようなもの。直径3~4mmくらい)ができていて、その後がん専門の病院で12月中旬に針生検を受け、浸潤性小葉癌、ステージ1、G1という結果でした(サブタイプの結果はまだです)。母が乳がんなので遺伝子の検査を追加し、マンモ、PET/MRIを受け、1月半ばに結果を聞くことになっていますが、手術はそこから2か月待つと言われています。以下の点についてご意見をお伺いできましたら幸いです。
①G1と言われましたが、8月から11月にかけての増大スピードや形の変化は、これと矛盾しないのでしょうか。特に、上にこぶのようなものができている部分が、周囲との境界ももやもやしていますし、8月には全くなかったのが突然できたように見えて、グレードがもっと高いのではないかと思えますが、どう思われますか。こぶのような部分の細胞が針生検で採れていなかったという可能性も考えてしまいます。
②浸潤性小葉癌はリンパにも転移しやすい、多発する、左右にできる等のインターネット上の記事も読みました。確定診断から手術までに3か月も待っていて、リンパへの転移、遠隔転移、新たな乳がんの発生等の可能性がどの程度あるのかが、とても心配です。どう考えたらよいでしょうか。
長々書いて申し訳ありません。先生のご意見をお伺いできたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
①浸潤性小葉がんは乳腺に染み込んでいくように進展するため、見つかりにくく、大きさも実際に手術で取って調べないと、正確な大きさはわからないことが多いです。見えなかった部分が見えるようになっただけで、進行が早いとは思えません。浸潤性小葉がんはグレードが高いことは珍しく、グレード1というのは納得できる状態です。サブタイプもホルモンレセプター陽性が大部分なので、ホルモンレセプター陽性のがんだと思います。
②ネットのどこをみたのかわかりませんが、浸潤性小葉がんはリンパ節転移は少なく、多発することは時々あります。見つかりにくいので手術をしたら別のところにもあったと言うのがたまにあります。両側にできるのは通常の乳がんと同じです。多分ホルモンレセプター陽性乳がんなので、3ヶ月待つのであればその間ホルモン剤を内服するのも一つの方法だと思います。