相談:3174 予防切除→がん発見→全摘手術
2025/12/20
相談者:
60代
2025/12/20
本年8月末に実施した左乳房の組織診(吸引式)では乳房腫瘤で、がんでは無いと病理判定されました。
しかし10月末に予防のために怪しいしこり2箇所の部分切除をしてもらいました。
すると片方が非浸潤で、もう一方が浸潤径4mmの浸潤がん(トリプルネガティブ)であると病理判定されました。
予想外の告知で呆然として聞きたいこともほとんど聞けないままに12月末の全摘手術がトントン拍子で決まりました。
以下、詳細な情報となります。
・主病変:左乳房(AC部)
診断名:Apocrine carcinoma with intraductal component
浸潤径:4×2mm
腫瘍全体(非浸潤も含めて):33×56mm
断端(切り口):positive
血管・リンパ侵襲:なし(Ly0, V0)
核グレード:Grade 1(低悪性度)
Ki-67:5〜10%(低い=細胞分裂がゆっくり)
HER2:0(陰性)
ER・PgR:陰性
アンドロゲン受容体:陽性
・もう一部(C部)
Ductal carcinoma in situ(非浸潤がん)
浸潤なし(pTis)
断端:close
アポクリンがんで比較的大人しいがんであるという情報
また、浸潤径4mmは抗がん剤を推奨しないという説明に少しに安心しましたが
心配は以下2点です。
①手術時に判明するリンパ節転移の有無は?
②全摘した検体の病理診断で現状を超える悪性のものが見つからないか?
断定が出来ない事は承知していますが、上記①②の可能性について
先生のご見解を伺えればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
- ① 最初の手術は腫瘤だけを取っているので、リンパ節の事何もしていないと思います。
全摘手術の時に、リンパ節を一部分取るのか、センチネルリンパ節生検をするなどの、何らかの対処や
説明があると思います。
- ② 腫瘍そのものが取れているので、非浸潤がんが広がっていることはあっても、別の浸潤がんが見つかる事は
無いと思います。


