相談:2413 ホルモン療法は必要か?
2023/02/25
相談者:
30代
2023/02/25
37歳です。温存手術を施行しました。
現在抗がん剤治療を終えて、今後放射線治療を行う予定です。
手術前と後との生検結果でサブタイプが異なっており、今後ホルモン療法を行うかどうか迷っています。
術前の針生検結果
浸潤がん 腫瘍サイズ15ミリ(MRI)エストロゲン20% プロゲステロン0%
ki67 40% her2 2+(fish法でスコア1.1)
術後生検結果
腫瘍サイズ18ミリ ホルモンいずれも1%未満 her2 0 ki67 90% グレード3
Ly1 V0 リンパ節転移なしのステージⅠ
術前後ともにki67の値は高いし、ほぼトリプルネガティブっぽいとこのことで、温存手術後にEC+ドセキタルの抗がん剤を行いました。まだ放射線治療がまっています。
手術前の生検結果を信じるならホルモン療法が必要だと思いますが、術後の生検結果を信じるならホルモン療法は不要になると思います。
①手術前後で生検結果がなぜ変わるのですか?
②術前後のどちらを信じたら良いのでしょうか?(ホルモン療法は必要か不必要か)
③ホルモン療法は、抗がん剤や放射線治療後どれくらいの期間で開始しないと予後が悪くなる等、ホルモン療法開始の時期の目安はあるのでしょうか?放射線治療後でも遅くないのでしょうか?
④ホルモン療法をするなら、タモキシフェン+リュープリンが必要かと思うのですが、子宮体がんや糖尿病などの重篤な副作用が気になります。重篤な副作用はどの程度の頻度で起こるのでしょう?
①病理結果が異なるのは、組織を取ってからホルマリンに入れるまでの時間や、ホルマリンに浸かっている時間によって、変化すると言われています。
②術前の病理検査でもER20%なので低値です。ホルモン治療が必要かどうかと言われるとどちらでもいいと思います。あなたの気持ちで考えればいいと思います。
③抗がん剤治療後どれくらいの期間で、ホルモン療法を開始しないといけないというのはありません。できるだけすみやかに行うのがいいとは思います。
④ホルモン療法の効果がそれほど期待できないので、タモキシフェンだけでいいと思います。閉経前の方はタモキシフェンで子宮体癌の確率が上がることはありません。糖尿病は副作用ではありません。