相談:2189 浸潤性小葉癌について
2022/09/11
相談者:
50代
2022/09/11
浸潤性小葉癌は晩年胃腸などの腹腔に転移するのが特徴と聞きました。数年後に転移は必ずするものなのか知りたいです。乳管癌と違って肺や子宮への転移はまずないと考えて良いでしょうか?
左胸 浸潤性小葉癌と診断されました。 腫瘍1.4✕0.6センチ ルミナルA
ホルモン受容体陽性 リンパ節転移なし 切除断端状況:陰性
癌化していない腫瘍2個(癌になる手前?と説明を受けました。) 1センチ✕0.7センチ 0.6✕0.7センチ
左胸全摘手術しました。
30代6年間不妊治療をし、閉経後最近までホルモン補充療法(HRT)を4年半しており右胸も心配で片側も全摘すれば転移のリスク回避になりますか?またホルモン療法以外に抗がん剤が必要と思われるか安藤先生にお聞きしたいです。
浸潤性小葉がんは、乳管がんと違い、腹膜に転移することがごまれにあります。
必ず起きるわけではありません。乳管がんと同じように、肺や肝臓、骨への転移の方が多いです。
浸潤性小葉がんも、ちゃんと治療すれば、乳管がんと同じように治ります。
右乳房に乳がんができる可能性はありますが、それは転移ではなく、新たにできたことになります。
ですから、転移のリスク回避にはなりません。
左乳がんの状態からすると、ホルモン療法だけいいとおもます。
オンコタイプDXの検査をして、抗がん剤が必要かどうかを確かめるの方法もあります。