相談:1981 非浸潤癌の部分切除後の治療について
2022/03/20
相談者:
40代
2022/03/20
2月中旬に、同時性両側乳がんで部分切除の手術を受けました。
先日、病理検査の結果で、両胸非浸潤癌は確定しましたが、右側が断端陽性で追加切除となりました。
そこでいくつか教えて頂きたい点があります。
右側は良性だろうと言われていた腫瘤(6×5mm程度の物が同一乳管に2つ)をセレロ生検したら非浸潤癌が見つかりました。
術前のMRIではほとんど写らず、広がりはほとんどないと言われていたのに、実際には6cm以上になるかもしれません。
①MRIで写らない事はありますか?それともMRI後に広がったのでしょうか?
追加切除は2ヶ月後なので、広がっていかないのか不安です。
②断端陽性は再発リスク因子ですが、追加切除でリスクは下がりますか?
③追加切除でさらに広がりが見られた場合、全摘となる事もあるのでしょうか?
④断端陽性以外にも、非浸潤癌の再発率リスク因子と言われている項目が沢山当てはまります。
45歳以下、高濃度乳腺、コメド壊死、グレード2〜3、両側乳がんなど。
非浸潤癌の部分切除+放射線で再発率は5%と言われていますが、リスク因子が多い場合、どの程度再発率が上がりますか?
⑤放射線開始が術後5ヶ月近くになりそうです。5ヶ月以内なら、術後すぐに治療開始した場合と再発率は変わらないのでしょうか?
⑥主治医は非浸潤癌ではホルモン療法を行わない方針です。少しでも再発率が下がるのならホルモン療法もやりたい気持ちはあるのですが、ホルモン療法を勧めない理由(デメリット)は何かありますでしょうか?
以上、沢山の質問で申し訳ありません。
どうぞよろしくお願いします。
① MRIが絶対ではありません。MRIで写らない非浸潤がんもあります。MRI後に広がったのではなく、元々広がっていたのです。
② 断端陽性は残存乳房再発のリスク因子です。追加切除で取り切れれば、リスクは無くなります。
③ MRIで写らない非浸潤がんなので、どこまで取ったらいいのかの判断が難しいので、
追加切除でも断端陽性になることはあり、その場合は、全摘になる可能性もあります。
④ 再発率5%は残存乳房再発の再発率で、全身再発ではありません。他臓器再発の確率はほぼ0%です。
⑤ 放射線治療は、ガイドラインでは、術後20週以内に開始するのが望ましい事になっていますので、5か月以内であれば、再発率は変わらないことになってます。
⑥ ホルモン療法は年齢からすると、タモキシフェン内服になると思います。デメリットは、薬の副作用とお金がかかる事です。