相談:1776 部分切除後の断端陽性について
2021/10/16
相談者:
40代
2021/10/16
左胸A部位に13㎜×13㎜の境界不明瞭・形状不整の腫りゅうがあり
浸潤性乳管ガンと診断。
9月末に部分切除(切除範囲は大きめに周囲25㎜ほど取られたようです)
センチネルリンパ節生検結果転移なし。
CT、造影剤ありのMRI、骨シンチ検査を術前に行い転移の疑いなしと診断。
部分切除後の病理検査にて、3か所断端陽性ありと診断。
主治医からは、全摘再手術を提案されましたが、先日手術を終え
ホッとしていた矢先でしたので、受け入れることができませんでした。
ガンのタイプから増殖スピードも遅い様子なので、しばらく様子を見る形でも良いと
言われましたが、そのまま過ごす事に(定期的に検査をしていても転移などしないか等)不安もあります。
自分では決断することができず迷っています。
疑問なのは、事前に精密検査(エコー、マンモ、造影剤ありMRI)を
しているにも関わらずわからなかったということは
断端陽性となった腫瘍は、ごくごく小さな微小腫りゅう?(細胞?)
ということなのでしょうか。
もしかするとガン化しない可能性もあるのでしょうか。
放射線治療とホルモン療法で抑え込める可能性はありますか?
他の先生の意見もお伺いしたくご相談させていただきました。
よろしくお願いいたします。
3ヶ所が断端陽性でその1ヶ所が浸潤がんで陽性なので、追加切除か乳房切除が良いと思います。追加切除だと、残った乳房の形が悪くなる可能性があります。乳房切除をして再建を考えるのが一番いいと思います。
再手術をせず、放射線とホルモン剤で抑え込める可能性はありますが、浸潤がんで断端陽性なのでお勧めはできません。乳管内病変だけであれば放射線で様子を見ることはあります。
昔の外国のデータでは、断端に非浸潤がんがあっても放射線治療で様子を見ていて、残った乳房にがんが出てくる(残存乳房再発)確率は5−10%です。しかしながら、残存乳房再発した人を調べると断端に非浸潤がんがあった人の方が、残存乳房再発が多いことはわかってます。