相談:1767 非浸潤性乳がんの大きさ
2021/10/10
相談者:
50代
2021/10/10
非浸潤性乳がんで、温存手術をしました。
術前は「1.5cm」と聞いていましたが、術後の病理の結果で「4.9cm×3.7cm×1.5cm」とのこと。
胸筋側が、断端陽性でした。主治医からは「胸筋側は、これ以上取りきれないほど取った。」という説明でした。
グレード2、面疱壊死も陽性です。
怖くなり、全摘の必要性を主治医に聞いたところ、
「手術はうまくいっているので、それを台無しにすることはない。」とのこと。
放射線治療25回と、ブースト5回の、計30回の放射線治療の後、10年間のタモキシフェン 服用になりました。
これぐらいの大きさの非浸潤性乳がんでも、温存で大丈夫なものか、実はとても不安に思っています。
調べると「非浸潤性がんで、断端陽性・面疱壊死陽性・大きいものは、局所再発率が上がる」ということも書いてあり、心配です。
どんなものでしょうか。
温存か全摘かは、乳がんを切除する範囲と、乳房の大きさによって決まります。
乳がんをきれいに取った後に、いい形の乳房が残るのであれば、温存手術、いい形の乳房が残らないのであれば、全摘して再建を考えます。乳がんの進行度とは関係ありません。
乳房が大きい人は、大きくとってもいい形の乳房が残りますが、小さい人は、大きくとるといい形にならないので全摘します。
温存手術も乳房全摘も、縦方向(皮膚から大胸筋方向)の取る範囲は同じです。ですから、全摘しても大胸筋側の断端陽性は、変わりません。
温存手術なので、放射線治療が必要で、放射線を断端陽性部分に当てることができますが、
全摘で断端陽性であれば、様子をみることになります。全摘なので、放射線をするのはやり過ぎなる可能性があるからです。