相談:1438 トリプルネガティブに近いルミナルB
2020/01/18 2020/01/18
マンモトームの結果、左乳がんとの診断を受けました。
大きさは1㎝に満たない位で、エコーだとリンパには転移している所見は見られないとのことでした。
病理組織結果には、ER(+)5%、PgR(-)1%、HER2陰性(0)、MIB-1 INDEX 40%でした。サブタイプだとルミナールBにはなるが、
トリプルネガティブに近いと言われて不安に感じています。
①上記病理組織結果であれば、抗がん剤は適用となりますでしょうか。
②オンコタイプDXを受ければ、抗がん剤が避けられる可能性はありますでしょうか。
③ER5%だとホルモン治療は効かない可能性が高いのでしょうか。
④トリプルネガティブであったとしても、転移等が見つからなければ、予後は良好でしょうか。
⑤乳がんと診断を受けてから、脇の下(横っ腹の上あたり)や二の腕が痛く感じます。転移している痛みではないかと不安です。
リンパに転移した場合にこのような痛みが発生するのでしょうか。これは単なるガンと診断を受けた精神的なものでしょうか。
まだ乳がんと診断を受けたばかりで、知識が乏しく的外れな質問かもしれませんが、不安で質問させていただきました。よろしくお願いいたします。
トリプルネガティブに近い、ルミナールBと考えるのは妥当です。
① 大きさが1㎝に満たないという事なので、手術で切除して実際の大きさを確認しないと何ともいえませんが、
抗がん剤の適応と考えます。浸潤径が5mm以下であれば、ホルモン治療だけでいいと思います。
②抗がん剤が避けられる可能性はありますが、トリプルネガティブはオンコタイプDXの適応ではないので微妙です。
③ER5%だとホルモン治療が効かないとは、一概に言えませんのでホルモン治療を行います。
④トリプルネガティブは両極端で、治療が全く効かないものから、よく効くものまであります。
しかし、現在どのタイプのトリプルネガティブが治療が効かないのか、
どのタイプのトリプルネガティブが治療がよく効くのかは分かっていません。
転移がないから予後良好とは言い切れませんが、大きさが小さいので、予後良好の可能性が高いと考えます。
⑤乳がんが腋窩リンパ節に転移しても痛みは出ません。精神的ストレスで痛みが出ていると思います。