相談:3046 OncotypeDXの結果について
2025/04/07
相談者:
30代
2025/04/07
初めまして。
母(63歳)の事でお尋ねします。
2022年に右側線維腺腫の疑い(4mm)と診断され、翌年の検診では「異常なし」と診断されました。ところが、2024年の検診で再び右乳房に腫瘍が見つかり乳癌と診断されました。診断後、2025年1月23日に全摘手術を受けました。
その際の病理検査の結果が下記になります。
■浸潤性乳管癌、ステージⅠA
■腫瘍径:11×9 mm
■リンパ節転移:陰性
■切除断端:陰性
■悪性度:2
■Ki67:11~30%
■ER:陽性、PR:陰性、HER2:陰性
主治医が「ホルモン療法だけで効果が得られない恐れがあるので、化学療法(TC)も追加で行うか判断に悩む」とのことで、OncotypeDXを行いました。
OncotypeDXの結果は下記になります。
■再発スコア:24
■9年遠隔再発率:10%
■化学療法の上乗せ効果:<1%
■定量的単一遺伝子スコア:ER陽性(11.5)、PR陰性(<3.2)、HER2陰性(8.8)
以上の結果より、「化学療法なし、アナストロゾール5年服用」の治療となりました。
OncotypeDXに関する記事を読み、「閉経後で再発スコア24」の場合、化学療法が必要ない事は承知しております。母に幾度か説明をしたのですが、本人はとても不安に感じております。
特に「化学療法が必要なスコア26と値が近いのに、アナストロゾールの服用のみ」という点を1番気にしています。26と24でスコア的に差がないのに、上乗せ効果が「<1%」になるのかが気になるみたいです。
私も「試験の結果だから…」としか言うことができず困っております。
そこで、先生に①「治療方針は主治医と同じであるか」、②「スコア26では上乗せ効果があるのに24では「<1%」になるのか」をご教示頂きたいです。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
63歳でOncotypeDXのスコアが24点であれば、抗がん剤治療は必要ありません。ホルモン療法だけの治療です。
何十万人からのデータで、抗がん剤治療の効果に差が出た点数が、26点なので、26点で分けます。
それが世界標準の治療の決め方です。
不安だからと言って治療をやり過ぎるのも、益と害で害の方が上回ります。