相談:2917 全摘か温存か悩んでいます
2024/08/25
相談者:
50代
2024/08/25
何年も前に先生のクリニックでお世話になりました。そのときは右胸に違和感があったのですが、問題なく、その後は近所の病院で、毎年10月にマンモとエコーを受けていましたが、異常なしでした。
右肩や右鎖骨の痛みが一年以上続いていることを心配した知人の勧めで、6月に検診とは別のクリニックでマンモとエコーをしたら、左乳房の下あたりが怪しく、念のために針生検をすることになり、結果は、左乳房がステージ0か1の乳がんでした。触ってわかるようなしこりはありません。
手術のできる病院に転院し、再度のエコー、MRI、遺伝子検査を受けました。
祖母が乳がんで両胸を全摘していて、術後の疵痕が酷かったので、全摘後の自分を受け入れられるか心配でしたが、遺伝子検査が陽性だったら全摘して再建しようと思っていました。
MRIを撮った翌日、主治医からは温存可能だと思うと言われました。
しかし、3週間後に遺伝子検査のけ結果を聞きに受診したら、遺伝子検査は陰性だが、乳管に沿って5センチ位広がっており、がんが取りきれない可能性が高いから、温存はできないと言われました。
ここにきて、全摘を受け入れることが容易ではなく、セカンドオピニオンを受けたら、温存できるかもしれないが、術後の病理検査の結果によっては再手術(全摘)が必要になると言われました。
乳がんと診断されて、2か月近く経ちますが、全摘か温存か決断できません。どうしたらよいでしょうか。
部分切除のデメリットは、手術でがんがきれいに取りきれなかった場合、もう一度手術をし直さなければいけないこと、残った乳房にまたがんができる可能性があること、放射線治療が必ず必要になることです。部分切除で取りきれなかったから、もう一度手術して全摘することは可能ですが、全摘した後自分の乳房を取り戻すことはできません。以上の事は部分切除する人全員に言えることでです。メリットは、自分の乳房が残るということです。
全摘のメリットは、がんは綺麗に取り切れる、放射線をしなくて済む可能性があることです。
デメリットは、乳房がすべてなくなることです。しかし今は再建ができるので、全摘して再建するという方法も
あります。無理やり乳房を残すよりは全摘して再建したほうが、綺麗な場合もあります。
よく考えて後悔しないようにして下さい。